romans.pdf

(415 KB) Pobierz
Japanese Living Bible Romans
クリスチャンへの手紙
教会の数が増えていくと、重要な人物がいつも同じ教会にとどまり、直接指導にあたるこ
とはできなくなります。広く伝道旅行に出かけ、各地に教会つくったパウロの場合は、特
にそうでした。そこで、まだまだ未熟なクリスチャンを教え導き、教会内で持ち上がった
やっかいな問題を解決するために、多くの手紙を書いたのです。どの手紙も、それぞれ大
切な事柄を扱っています。こうしたパウロの手紙に、ペテロをはじめ、ほかの数人の指導
者のものを加えてまとめたのが、この手紙集です。
ローマ人への手紙(ローマ教会の皆さんへ)
著者パウロは、この手紙でローマ教会の信者に自分を紹介するとともに、彼の神学を解説
しています。 そういうわけで、この手紙は、パウロの手紙のうちで最も組織立ったもの
と言えるでしょう。 まず、人間はだれもが罪人であることを語り、外国人もユダヤ人も、
律法を守ることでは神様を喜ばせることはできないこと、および、私たちが罪人であって
も、あわれみ深い神様は自ら近づいてくださり、神様に立ち返る道を備えてくださったこ
とを、教えています。
ローマの愛する皆さんへ。
1キリスト・イエスの奴隷であり、伝道者として選ばれ、神様の良い知らせを伝えるため
に遣わされたパウロが、この手紙を送ります。 2この良い知らせは、ずっと以前から、
神様が預言者を通して、旧約聖書の中で約束しておられたもので、 3神のひとり息子、
主イエス・キリストに関するものです。 この方は、人の子として、ダビデ王の家系にお
生まれになりました。 4しかも、死んでのち復活することにより、神様のきよい性質を
備えた、力ある神のひとり息子であることが証明されたのです。
5このキリスト様を通して、今や、神様のすべての恵みが、それを受ける資格のない罪人
の私たちに、あふれるばかり注がれています。 そして今、私たちは、神様が人類のため
にしてくださったすばらしいことを、全世界の人々に知らせるために、キリスト様から遣
わされているのです。 それは、すべての人がキリスト様を信じ、従うようになるためで
す。
67ローマの愛する皆さん。 あなたがたも、キリスト様に深く愛されているのです。 ま
た、イエス・キリストに招かれて、神ご自身のもの、つまり神様の聖なる民とされている
のです。 どうか、私たちの父なる神と主イエス・キリストから、神様の豊かなあわれみ
と平安が、あなたがたに与えられますように。
8何はさておき言っておきたいのは、どこへ行っても、あなたがたの評判を耳にするとい
うことです。 神様を信じるあなたがたの信仰は、世界中に知れ渡っているからです。 私
は、この良い評判を聞くたびに、イエス・キリストによって、どんなに神様に感謝してい
ることでしょう。 9あなたがたのために私がどれほど祈っているかは、神様がご存じで
す。 私は、神様のひとり息子についての良い知らせを人々に伝えながら、全力投球で仕
えている神様に、あなたがたに必要なものが与えられますようにと、昼も夜も祈っていま
す。
10また、神様が許してくださるなら、いつかあなたがたを訪ね、できれば安全な旅をし
たいと、いつも祈っています。 1112どうしても行きたいと思うのは、信仰をいくら
かでもお分かちして、あなたがたの教会が、主にあって強く成長するように役立ちたいか
らです。 それに、私も皆さんの助けが必要です。 私の信仰をお分かちするだけでなく、
あなたがたの信仰によって、私も力づけてもらいたいのです。 こうして私たちは、お互
いに励まし合えるでしょう。
13愛する皆さん。 私がこれまでに何度も、あなたがたのところへ行こうとしたことを
〔しかし、その計画は妨げられてきました〕ぜひ知っていただきたいのです。 他の国の
諸教会でと同様に、あなたがたのところでも、すばらしい成果を得たいと思ったのです。
14私はあなたがたにも、また、ほかのすべての人にも、文明人にも未開人にも、教育の
ある人にもない人にも、ばく大な借りがあります。 15ですから、何とかして、ローマ
にいるあなたがたのところにも、神様の良い知らせをお伝えしたいと、心の底から願って
いるのです。
16というのも、キリスト様についての、この良い知らせを、私は少しも恥じてはいない
からです。 この知らせは、それを信じる人をだれでも天国に導く、神様の力ある手段で
す。 この知らせは最初、ユダヤ人だけに伝えられていました。 しかし今では、すべて
の人が、この同じ方法で神様のもとに招かれているのです。 17この良い知らせは、私
たちがキリスト様を信じておゆだねする時、神様は私たちを、天国に入るにふさわしい者、
すなわち、神様の目から見て正しい者としてくださる、と教えています。 これは、初め
から終わりまで、信仰によって達成されます。「正しい人は信仰によって生きる」と、旧約
聖書に書いてあるとおりです。
18しかし、真理を押しのける、罪深い邪悪なすべての人に、神様の怒りは天から下りま
す。 19なぜなら、彼らは神様についての真理を、本能的に知っているからです。 神
様が、この知識を、彼らの心にお与えになったのです。 20世界が創造されてからこの
かた、人々は、天地や、神様がお造りになったすべてのものを見て、神様の存在と、その
偉大な永遠の力をはっきり知っていました。 ですから、彼らには弁解の余地がないので
す。
21そうです。 彼らは確かに神様を知っているのです。 けれども、そのことを認めず、
神様を礼拝せず、毎日神様に守られていることを感謝しようともしません。 やがて彼ら
は、神様がどのようなお方か、また自分たちに何を求めておられるかについて、ばかげた
ことを考えるようになりました。 その結果、彼らの愚かな心はくもり、何が何だか、わ
からなくなったのです。 22「神様なんか信じなくてもいい、自分は賢いのだ」と主張
しながら、その実、全くの愚か者になってしまいました。 23そして、栄光に輝き、永
遠に生きておられる神様を礼拝する代わりに、木や石で、鳥や獣や蛇、あるいは、くだら
ない人間の偶像を作り、それを神としたのです。
24そこで神様は、彼らがあらゆる性的な罪に深入りするに任せました。 そうです。 彼
らは互いの肉体で、汚らわしい罪深い行為にふけったのです。 25彼らは、神様につい
ての真理を知っていながら、信じようとせず、わざわざ、偽りを信じる道を選びました。
そして、神様に造られた物には祈りながら、それらをお造りになった神様には従いません
でした。 この創造主である神様こそ、永遠にほめたたえられる方です。 アーメン。
26そんなわけで、神様は彼らを放任し、したいほうだいの事をさせました。 そのため、
女でさえ、定められた自然の計画に逆らい、同性愛にふけるようになり、 27男も、女
との正常な性的関係を捨てて、同性間で汚れた情欲を燃やし、恥ずべきことを行ないまし
た。 その結果、当然の報いを受けているのです。
28このように、彼らが神様を捨て、認めようともしなかったので、神様は、彼らに考え
出せるかぎりの悪事をさせておかれました。 29それで、彼らの生活は、あらゆる悪と
罪に染まり、むさぼりや憎しみ、ねたみ、殺意、争い、偽り、苦々しい思い、陰口に満ち
たものとなりました。 30彼らは人の悪口を言い、神様を憎み、横柄で、高慢で、大ぼ
らを吹き、いつも何か新しい悪事を考え出し、親に反抗し続けました。 31わざと物事
を曲解し、平気で約束を破り、情け知らずの不親切な者となりました。 32そのような
罪を犯せば神様から死の刑罰を受けなければならないことを、よくよく承知の上で、その
道を突き進み、しかも、自分ばかりか、他の人まで引きずり込んでいるのです。
1こう書くと、あなたは「なんてひどい連中だろう」と言うかもしれません。 しかし、
ちょっと待ってください。 あなただって、悪いことにかけては五十歩百歩ではありませ
んか。 「そんな悪い連中が罰を受けるのは当然だ」ときめつける時、ほかでもない自分
自身にそう言っているのです。 あなただって、同じことをしているのですから。 2そ
ういうことをする人には一人残らず、神様は、正義をもって罰をお下しになることを、私
たちは知っています。 3それなのに、あなたは、「ほかの人の場合はいざしらず、私の場
合は別だ。神様は見逃してくださる」と、たかをくくっているのですか。 4神様がどれ
だけ忍耐しておられるか、わからないのですか。 それとも、そんなことは気にもかけな
いのですか。 神様があなたを罰しもせず、長いあいだ待っていてくださったのは、罪か
ら離れるのに必要な時間を与えるためでした。 それがわからないのですか。 神様のや
さしい思いやりは、あなたを悔い改めに導くためのものです。
5ところが、どうでしょう。 あなたは耳を貸そうともしません。 強情をはり、罪から
離れようともしません。 こうして、恐ろしい刑罰をどんどん積み上げているのです。 な
ぜなら、神様が裁判官として立ち、すべての人を正しくさばかれる、御怒りの日が近づい
ているからです。 6神様は、一人一人に、その行ないにふさわしい報いをお与えになり
ます。 7神様の喜ばれることを忍耐強く行ない、目には見えなくても、神様が与えよう
としておられる栄光と栄誉と永遠のいのちとを求める人には、それが与えられるのです。
8けれども、神様の真理に逆らい、不正な道を歩む人には、恐ろしい罰が下ります。 神
様の怒りは、そのような人々に注がれるのです。 9罪を犯し続ける人には、ユダヤ人に
も外国人にも、同じように悲しみと苦しみが降りかかります。 10反対に、神様に従う
人には、だれであっても、神様からの栄光と栄誉と平安とがあります。 11なぜなら、
神様はすべての人を公平に扱われるからです。
12‐15神様はどんな罪も罰します。 外国人が罪を犯した場合、たとい彼らが、文字
に書かれた神様のおきてを知らなくてもです。 彼らは心の奥底では、正しいことと悪い
こととを区別できるからです。 心の中には、神様のおきてが書かれてあるのです。 つ
まり、彼らの良心が、彼らを責めたり、また時には弁護したりするわけです。 ユダヤ人
が罪を犯した場合、神様は彼らを罰します。 神様のおきてが与えられているのに、従わ
ないからです。 彼らは何が正しいかを知りながら、実行しません。 結局のところ、な
すべきことを知りながら実行しない人は、救われないのです。 16神様のご命令によっ
て、キリスト・イエスが、すべての人の心の奥底に潜む思いや動機をさばかれる日が、必
ず来ます。 このことは、私が伝えている神様の偉大なご計画の一部です。
17あなたは、自分はユダヤ人だと称し、「ユダヤ人には神様のおきてが与えられているの
だから、私と神様との間は万事うまくいっている」と考え、「私たちは神様と特別親しい関
係だ」と自慢しています。 18確かにあなたは、神様が何を求めておられるかを知って
います。また、小さい時からずっと、神様のおきてを教えられてきたので、善悪の区別を
知り、正しいほうに賛成しています。 19自分は神様のもとへ行く道をよく知っている
から、それを目の見えない人に示すことができる、と思っています。 まるで、暗やみで
道に迷った人々を神様のもとに導く燈台の光であるかのように考えています。 20すべ
ての知識と真理に満ちた神様のおきてを知っている自分には、愚かな人人を導き、子供た
ちにさえ神様のことを教える資格があると思い込んでいます。
21そうです。 あなたは人を教えています。 そのくせ、なぜ自分を教えないのですか。
人には「盗むな」と説きながら、なぜ盗むのですか。 22「姦淫は悪いことだ」と言い
ながら、なぜ姦淫するのですか。 あなたは、「偶像に祈ってはいけない」と言いながら、
自分では、お金を神としています。
23あなたは、神様のおきてを知っていると自慢しながら、おきてを破って、神様の名誉
を汚しているのです。 24「あなたがたのゆえに、世の人々は神様をけなす」と旧約聖
書に書いてありますが、まさにそのとおりです。
25もしあなたが神様のおきてに従っているなら、ユダヤ人であることにいくらかの価値
はあるでしょう。 しかし、もし従っていないなら、外国人よりすぐれたところはありま
せん。 26たとい外国人でも、神様のおきてに従うなら、神様はユダヤ人に与えようと
計画しておられたすべての特権と栄誉を、お与えになるのではないでしょうか。27事実、
そのような外国人は、ユダヤ人のあなたより、はるかにすぐれていることになります。 あ
なたは神様について多くのことを知っており、神様の約束をいただいていながら、そのお
きてに従わないからです。
28ユダヤ人の両親から生まれたとか、ユダヤ人と認められるための儀式である割礼(男
子が生まれて八日目にその生殖器の包皮を切り取る儀式)を受けたとかいうだけでは、真
のユダヤ人とは言えません。 29真のユダヤ人とは、心が神様と正しい関係にある人の
ことです。 神様は、実際に体の割礼を受けて肉体の一部を切り取った人ではなく、心と
思いが全く変えられた人を、捜し求めておられるからです。 人生が全く変えられた人こ
そ、たとい人にはほめられなくても、神様にほめていただけるのです。
1では、ユダヤ人であることに、どういう利点があるのでしょう。 彼らには何か特典が
あるでしょうか。 ユダヤ人の割礼の儀式に、価値があるのでしょうか。 2もちろんで
す。 ユダヤ人であることには、多くの利点があります。
まず第一に、神様はユダヤ人に自分のおきてをおゆだねになりました。 〔それは、彼ら
に神様の御心を知らせ、それを実行させるためでした。〕 3確かに、ユダヤ人の中には不
忠実な者がいました。しかし、一部の不忠実な者が神様との約束を破ったからといって、
神様も約束を破るでしょうか。 4絶対にそんなことはありません。たとい世界中の人が
うそつきでも、神様は違います。 このことについて、旧約聖書の詩篇には「神様のこと
ばに誤りはない。 だれが疑いを差しはさもうと、いつも真実で正しい」と書いてありま
す。
5ところが、こんなふうに主張する人がいます。 「でも、私たちの神様に対する不忠実
は、むしろよかったのではありませんか。 私たちの罪は、かえって目的にかなうのでは
ないでしょうか。 なぜなら、人々は、私たちがどんなに悪い人間であるかを見て、神様
がどんなに正しい方であるかに、気づくでしょうから。 すると、私たちの罪が神様の役
に立っているのに、罰せられるのは、不公平ではありませんか。」 〔ある人々はこんな理
屈をこねるのです。〕 6とんでもない! 罪を見過ごすような神様があるでしょうか。
そんなことで、神様はどうして人をさばけるでしょう。 7たとえば、もし、私がうそを
ついたとします。 それと対照的に神の真実がはっきりと際立ち、私の不真実が、かえっ
Zgłoś jeśli naruszono regulamin