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Japanese Living Bible 1 Timothy
テモテへの手紙 Ⅰ
パウロが、息子のようにかわいがっていたテモテに送った手紙です。テモテは、パウロの
勧めでキリストを信じ、以後行動を共にし、献身的に協力した青年です。 パウロも、手
足となって働く彼を信頼し、やがてエペソの教会の指導を一手に任せるようになりました。
しかし、年若くして責任ある立場におかれたテモテには、それなりの苦労もありました。
そうしたことを思いやり、パウロは、父親のようなやさしさで、指導者としてのあり方を
教えています。
1私たちの救い主である神様と、唯一の希望である主イエス・キリストから遣わされた、
イエス・キリストの宣教者パウロから、 2テモテへ。
あなたは、信仰の面から言えば、私の息子みたいなものです。 どうか、父なる神と主イ
エス・キリストの、恵みとあわれみによって、あなたの心と思いとが、豊かな平安で満た
されますように。
34私がマケドニヤに出発する際、指示しておいたように、あなたは引き続き、エペソの
教会にとどまり、まちがった教えを言い広めている者の口を封じてください。 彼らの作
り話や伝説、また、くだらない系図論争に、とどめを刺しなさい。 このような教えは、
信仰によって救われるという神様の計画を、人々が受け入れるのを妨げるばかりか、かえ
って、さまざまの疑問と議論を巻き起こすもとになります。 5私がひたすら願い求める
のは、すべてのクリスチャンが純粋な愛の心になり、その思いがきよめられ、信仰が強め
られることです。
6しかし、まちがった教えを広める教師たちは、この目標を見失い、議論やくだらない話
で時間をつぶしています。 7彼らは、モーセのおきての教師としての名声を得たがるの
ですが、そのおきての本質は、少しもわかっていないのです。 8おきては、神様の意志
にかなって用いられるなら、ほんとうに良いものです。 9しかし、神様に救われた私た
ちのためのものではありません。 それは、神様を憎み、反抗心をいだき、罰あたりなこ
とばを吐き、父母に逆らい、人殺しをする罪人のためにあるのです。 1011おきては、
不道徳で不潔な者たち、すなわち、同性愛にふける者、子供を誘拐する者、うそをつく者、
そのほか、祝福を約束する神様の良い知らせにそむく者の罪を、はっきり指摘するために
あるのです。 私は、この良い知らせを伝える使者として任命されました。
12私は、主キリスト・イエスに、どう感謝したらよいかわかりません。 主は私を使者
の一人に選び、忠実に奉仕する者となる力を下さいました。 13以前の私は、キリスト
様の名をあざけり、主を信じる者たちを追い回し、あの手この手で迫害しました。 しか
し主は、そんな私さえ、あわれんでくださったのです。 その時はまだ、キリスト様を知
らず、自分のしていることの恐ろしさもわからなかったからです。 14主は、なんと恵
み深いお方でしょう。 どのように主に信頼すべきか、どうしたらキリスト・イエスの愛
に満たされるかを、教えてくださったのです。
15「キリスト・イエスは、罪人を救うために、この世に来てくださった」ということば
は真実です。 このことをだれもが知ってくれるようにと、心から願っています。 私は、
その罪人の中でも首領格の人間です。 16それにもかかわらず、神様は私をあわれんで
くださいました。 キリスト・イエスは、どうにも手がつけられない罪人に対してさえ、
自らの忍耐深さを教えようと、私みたいな者を選ばれたのです。 それによって、だれに
も永遠のいのちを持つ希望が与えられるのです。 17どうか、永遠の王であり、決して
死ぬことのない、目には見えない、ただ一人の、知恵に満ち満ちた神様に、栄光と誉れと
が、永遠にありますように。 アーメン。
18息子テモテよ。 あなたに命じます。 主が預言者たちを通して言われたように、主
のための戦いをりっぱに戦い抜きなさい。 19キリスト様を信じる信仰を、しっかり守
りなさい。 また、正しいと思うことは進んで行ない、いつも良心に恥じない歩みをしな
さい。 悪いことと知りながら、良心に逆らって、あえて行動に移す人がいます。 神様
をないがしろにするような人が、たちまちキリスト様への信仰を失ったとしても、少しも
不思議はありません。 20ヒメナオとアレキサンデルの二人は、その悪い見本です。 私
は、彼らを罰するために、悪魔の手に引き渡さざるをえませんでした。 それは、キリス
ト様の名を辱しめてはならないことを、身をもって学ばせるためです。
1さて、次のことを勧めます。 すべての人のために、神様のあわれみが注がれるよう熱
心に祈り、とりなしなさい。 そして、やがて彼らにも恵みが与えられると信じて、感謝
しなさい。
2王のため、また権威と重い責任を負っているすべての人のために祈りなさい。 それは、
主を敬い、主を深く思いながら、平安のうちに落ち着いた一生を過ごすためです。 3そ
うすることはたいへん良いことで、救い主である神様に喜んでいただけることです。 4
神様はすべての人が救われて、真理を理解するに至ることを、切に望んでおられるからで
す。 56その真理とは、こうです。 神と人間とは、それぞれ別の岸に立っています。
そして、人となられたキリスト・イエスがその間に立ち、ご自分のいのちを、全人類のた
めに差し出すことによって、両者の橋渡しをされたのです。
これこそ、神様が時にかなって私たちに示された教えにほかなりません。 7この真理を
外国人に教え、救いは信仰によって与えられるという、神様の計画を伝えるために、私は
宣教者また使徒として選ばれました。 これは、うそ偽りのない真実です。 8そこで勧
めます。 男は、罪を犯したり、怒ったり、恨みをいだいたりせずに、どこででも、きよ
い手を上げて祈りなさい。 910同じように、女も、控え目な服装や態度で、品位を保
つように心がけなさい。 クリスチャンの女性は、はでなヘアスタイルや宝石や高価な着
物によって人の注意を引こうとはせず、良い行ないとやさしく親切なふるまいによって身
を飾りなさい。 11女は、物静かに、謙そんな心で教えを聞き、また学ぶべきです。
12女が男にものを教えたり、権力をふるったりするようなことが、決してあってはなり
ません。 女は、教会の集会では黙っていなさい。 13なぜなら、神様は最初にアダム
を、そのあとでエバをお造りになったからです。 14アダムは悪魔にだまされませんで
したが、エバはだまされ、罪を犯してしまいました。 15そこで神様は、女に子を産む
時の苦しみをお与えになったのです。 しかし、もし女が神様を信じ、控え目な態度で愛
にあふれた生活を送るなら、そのたましいは救われます。
1「人がもし牧師になりたいと願うなら、それはすばらしいことです」ということばは、
真実です。 2牧師になる人は、だれからもうしろ指をさされたりしない人でなければな
りません。 ちゃんとした結婚をしており、勤勉で思慮深く、折り目正しい生活をして、
善行に励む人であるべきです。 また、客をよくもてなし、有能な聖書の教師でなければ
なりません。 3酒飲みでも、けんか好きでもなく、やさしく親切で、金銭にこだわらず、
4子供たちのしつけも行き届いた、良い家庭の主人でなければなりません。 5自分の小
さな家庭すら取りしきれない人が、どうして神様の教会を指導できるでしょう。
6また、牧師となる者は、クリスチャンになって、まだ日の浅い人ではいけません。 早
く牧師に選ばれたというので、高慢になる危険性があるからです。 高慢は堕落の前ぶれ
です〔悪魔がその良い例です〕。 7また、クリスチャンでない教会外の人からも、評判の
良い人でなければなりません。 そうでないと、悪魔のわなにはまって、訴える口実を与
えたり、自由に教会員を指導する力を奪われたりするからです。
8教会の執事も、牧師と同じように、善良でまじめな人でなければなりません。 大酒飲
みや、お金に執着する人でなく、 9信仰の、秘められた源であるキリスト様に、真心か
ら仕える人でなければなりません。 10ですから、正式に執事として任命する前に、そ
の人柄や能力をテストするため、教会で何かほかの仕事をさせてみなさい。 もしそれを
りっぱにやり遂げたら、執事として任命しなさい。
11執事の妻も、思慮深く、酒におぼれず、陰口をきかず、すべてに忠実な人でなければ
なりません。 12執事は、ちゃんとした結婚をしており、家族のだれからも慕われる円
満な家庭の主人であるべきです。 13執事の務めをりっぱに果たす人は、人からは尊敬
され、また、自ら主への確信と信頼もますます強められて、二重の報いを受けることにな
ります。
14私は、近いうちに、そちらを訪問したいとは思っていますが、念のために、この手紙
を書いています。 15もしその訪問がしばらく実現しなくても、生ける神の教会のため
に、どのような人を役員として選ぶべきかを、あなたに知ってもらいたいからです。 教
会は、真理を高く掲げるとりでなのです。
16神様を敬う生涯を送ることは、決して、なまやさしいものではない、と言われますが、
まさにそのとおりです。 しかし、その解決はキリスト様のうちにあるのです。
キリストは人として地上に来られ、
その霊において汚れなく、
きよらかであることが証明され、
御使いたちに仕えられ、
諸国民の間に宣べ伝えられ、
至る所で信じられ、
再び栄光のうちに天に引き上げられたのです。
1しかし、聖霊様がはっきりと予告されたように、終末の時代には、教会の中からも、キ
リスト様から離れ、悪霊の教えを広める教師の熱心な弟子になる者が現われます。 2そ
のような教師は、平気でうそをつき、しかもそれを何度もくり返すので、良心が完全に麻
痺しています。 3彼らは、結婚や肉を食べることを禁じたりします。 しかし、神様は
それらを、よく訓練されたクリスチャンが喜び楽しむようにと、備えてくださったのです。
4神様がお造りになったものはみな良い物で、感謝して受ければ、何一つ捨てる必要はあ
りません。 5それらは、神様に祝福を求める祈りと、神様のことばとによって、きよめ
られるからです。
6このことを、ほかの人たちに、はっきり教えなさい。 そうすれば、あなたは牧師の義
務をりっぱに果たしたことになるのです。 牧師は、自らの信仰と、従ってきた真理の教
えとによって成長するのです。
7ばかばかしい理論や、くだらない作り話を、あれこれ議論し、むだに時間を費やしては
なりません。 むしろ、時間と労力とを有効に使って、いつも霊的に高められるよう、自
分を訓練しなさい。 8体の訓練も大いにけっこうですが、霊の訓練はさらに大切であり、
あらゆる行動の原動力になるのです。 ですから、あなたは霊の訓練に励み、もっとすぐ
れたクリスチャンを目指しなさい。 そうすることは、今の地上の生活のためだけでなく、
未来の生活にも役立つからです。 9これは、万人に共通の真理です。 10私たちは、
これを人々が信じるようにと、多くの苦しみに会いながらも一心に励んできました。 そ
れは私たちが、生ける神に希望を託しているからです。 神様はすべての人のために、特
にその救いを受け入れた人たちのために死に、復活されたお方なのです。
11これらのことを、どんな人でも十分理解できるように教えなさい。 12年が若いか
らといって、軽く見られてはいけません。 かえって人々の模範になりなさい。 あなた
が、ことばと実践によって教えていることを、人々にも実行させなさい。 愛、信仰、き
よらかな思いの、良い模範を示しなさい。 13私がそちらに行くまで、教会で聖書を朗
読し、その内容を教え、神様のことばを伝えなさい。
14かつて教会の長老たちがあなたの頭に手を置いて祈ってくれた時、神様が預言を通し
て与えてくださった特別な能力を大切にしなさい。 15その能力を十分に活用して、今
の仕事に全身全霊、打ち込みなさい。 そうすれば、だれの目にも、あなたの進歩と向上
が明らかになるでしょう。 16自分の思想と行動全般に、いつも気を配っていなさい。
正しいことには、あくまでも忠実でありなさい。 そうすれば、神様はあなたを祝福し、
他の人たちを助けるのに役立つ者としてくださいます。
1年上の人に、きついことば使いをしてはいけません。 むしろ、父親に対するように、
尊敬の念をこめて話しかけなさい。 年下の人には、弟に対するように話しなさい。 2
年上の婦人には母親のように、若い女性には、少しも不純な気持ちをいだかないで、妹の
ように接しなさい。
3夫に先立たれて、だれにも面倒をみてもらえない婦人がいたら、教会は親身になって世
話すべきです。 4しかし、もしその人に子供か孫がいる場合は、その責任は彼らにある
のです。 なぜなら、親切は、まず自分の家庭から、つまり、困っている親の面倒をみる
ことから始まるのです。 神様はそのことを、たいへんお喜びになります。
5教会が世話すべき人は、身寄りのない貧しい未亡人たちです。 中でも、ひたすら神様
に信頼し、多くの時間を祈りに費やす人たちです。 6あちこち遊び歩いて、うわさ話に
花を咲かせ、おもしろおかしく暮らしている未亡人は、世話する必要がありません。 そ
んな人は、たましいが死んでいるのです。 7このことを、教会規則に明記しておきなさ
い。 そうすれば、教会員は何が正しいかを知り、進んでそれを実行するでしょう。
8自分の親類、ことに家族の苦しみを見て見ぬふりをするような人は、クリスチャンの風
上にも置けません。 神様を知らない人よりも悪いのです。
9教会の特別な働き人になりたいと願う未亡人には、一定の条件をつけるべきです。 す
なわち、少なくとも六十歳以上で、結婚歴は一度に限らなければなりません。 10また、
これまで善行を積み、評判のよかった人でなければなりません。 次のことを調べる必要
があります。 子供をりっぱに育て上げたかどうか。 クリスチャンに限らず、見知らぬ
旅人をも親切にもてなしたかどうか。 病人や困っている人に助けの手を差し伸べたかど
うか。 常にだれにでも、やさしくふるまう心がまえでいたかどうか。
11若い未亡人を、そのような特別な婦人たちと同列に扱ってはいけません。 それとい
うのも、若い人はキリスト様への誓いを無視して、再婚したがるからです。 12その結
果、初めの約束を破ったというので、きびしい非難にさらされることになります。 13
その上、彼女たちときたら、怠けやすく、あちこちの家を遊び歩いては、うわさ話に花を
咲かせ、やたらに、おせっかいをやきたがるのです。 14それで私は、そういう若い未
亡人には再婚を勧め、子供を産み、家庭を大切にするよう指導するのが一番だと思います。
そうなれば、だれにも非難されずにすむでしょう。 15実際、すでに教会に背を向け、
悪魔の誘いに乗って道を踏みはずした未亡人が、何人かいるからです。
16もう一度念を押しますが、親類に未亡人をかかえている場合は、その面倒を見るべき
です。 教会に余計な負担をかけてはいけません。 そうでないと、ほんとうに一人ぼっ
ちで身寄りのない未亡人を援助するお金が、なくなってしまいますから。
17与えられた仕事を忠実に果たしている牧師は、それに見合う十分な報酬を受け、心か
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